DOITER掲載経営者が2025年に買って良かった本

DOITER掲載経営者から聞いた、2025年に買って良かった本を紹介します。2026年に“まず一歩”を踏み出すための3冊です。現場に持ち込めるヒントと、小さく試せる打ち手とともにご紹介します。


地方だからこそできる、農業の新しい形|The Food Camp

推薦者:株式会社村田農園 代表取締役社長 村田 和寿 さん

三十年以上にわたり、茨城を代表する苺づくりに人生を注いできた農業経営士。実直で誠実、かつ組織マネジメントに長け、現場を動かす力と人を育てる眼差しを併せ持つ。ビジョンは、“かっこいい農業”である。その信念のもと、若者3人を農業従事者へ育成してきた。中には東京の大企業を辞めて弟子入りした人もいる。さらに、県内の苺農家コミュニティや鉾田地区の美味しい野菜の生産者コミュニティを自ら運営し、共創で地域全体の底上げを図っている。多様な人材を束ねる統率力とあいまって、鉾田の農業に新しい流れを生み出している。


村田さんの推薦書籍とコメント

The Food Camp~ふくしまからはじまる、おいしい革命~
福島発の体験型フードツーリズム「The Food Camp」の誕生背景、生産者×シェフの物語、そして現場の熱量が伝わる写真が豊富に収められた一冊です。農地にテントを立て、その場で料理を楽しむFood Camp。地域の食の体験をどのように設計し、実装していくかが具体的に描かれており、企画の全体像もつかみやすい構成になっています。

自分の地域でも再現できるイメージが湧きやすいのが魅力です。読後は、畑→人→食卓のミニツアーを1本だけ試作してみることをおすすめします。完璧を狙うより「まず開催」する姿勢が、事業の次の1歩を切り開く推進力になるかもしれません。

『The Food Camp~ふくしまからはじまる、おいしい革命~』の購入はこちらからどうぞ。


— 説明しなくても伝わるFRAGMENT UNIVERSITY

推薦者:株式会社菊正塗装店 代表取締役 鈴木大介 さん

水戸市出身。バックパッカーとして世界中を旅した後、友人が立ち上げた古着と絨毯の輸入販売会社の経営に参画。DXを駆使して生産性を極限まで高め、年間300万円程度の売り上げから、3年で年商1億円に成長させた経験を持つ。その後39歳の時に家業を継ぐと決意し、菊正塗装店に入社。数々の変革を実行し、売上を6.5億円から13.5億円と、2倍以上に成長させる経営手腕を見せている。


鈴木さんの推薦書籍とコメント

FRAGMENT UNIVERSITY 藤原ヒロシの特殊講義 非言語マーケティング
藤原ヒロシ氏が、90年代の裏原宿から世界的コラボレーションに至る軌跡を通じて「非言語マーケティング」を講義形式で整理した書籍です。言葉や理屈の前に、“空気・所作・記号・体験”を設計するという視点が学べます。

“説明しなくても伝わる仕組み”を小さく試せる実務書として活用できます。90年代の裏原ブームを作った藤原氏から、ブランドの伝わり方を学べます。

『TFRAGMENT UNIVERSITY 藤原ヒロシの特殊講義 非言語マーケティング』の購入はこちらからどうぞ。


— チャンスの当たり面を広げる

推薦者:明利酒類株式会社 常務取締役 加藤喬大さん

大学卒業後、博報堂を経て家業に入り、酒蔵再建とブランド力向上に尽力。全国の酒蔵を訪ね歩き、ヒット商品開発や高付加価値戦略を導入。休止していたウイスキー製造も復活させた。IoT設備への投資など、大胆な経営判断で人手不足や技術継承問題にも対応。信条は「世界中の人々に心の豊かさを届ける」。お酒を通じて人々をつなぎ、笑顔の総量を増やすことを人生の目標としている。


加藤さんの推薦書籍とコメント

運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」
軽快な読み口ながら、現場で効くルールが詰まった実務書です。「幸運の最大化と不運の最小化」「運の三大条件=攻め・挑戦・楽観主義」「主語の転換」「集団運」など、会議室から現場まで活かせる視点がコンパクトに整理されています。

“打席を増やし、不運の穴を減らす”ための行動がすぐに始められます。会議では「主語の転換(自分→相手・集団)」と「集団運」を口癖にし、愚痴・責任転嫁・約束軽視をチーム内で止めるルールを徹底すると、成果の出る確率が上がるといった、ドン・キホーテ創業者の成功哲学が学べます。

『運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」』の購入はこちらからどうぞ。


編集後記 — 明日やることが一つ増える読書を

どの本も「理屈より実装」を後押ししてくれます。まずは小さく一つだけ試し、手触りを得てから次の一歩へ。その積み重ねが、地域の事業を力強く前へ進めてくれるはずです。読了後の最初の30日を、実験の月にしてみませんか。