2025年11月4日、水戸市内・茨城いすゞ自動車株式会社 本社オフィスにて、第1回となるDOITER掲載経営者限定のコミュニティイベントを実施しました。会場に集ったのは総勢9名。創業家の三代目、テック出身、宇宙関連、農業経営者——業界もバックグラウンドも異なる面々が、“地域から事業を強くする”という共通の熱量で一気に打ち解け、会場は開始直後から熱気に包まれた空気感になりました。
ゲストに上場企業の元取締役・経営幹部を迎えて、組織マネジメント論のトークセッション

ゲスト登壇は、上場企業元取締役の根岸やすゆき氏(Squad合同会社)と、元経営幹部の城戸内大介氏(同)。テーマはシンプルにして難題——“人と組織をどう動かすか”。お二人の実体験をベースに、(1)失敗からの学び、(2)経営層の役割分担、(3)“任せる”覚悟、という三つの論点を多面的に掘り下げました。
冒頭では、30名規模で一度組織が壊れたところからの再生ストーリーが共有されました。そこで得た結論は、「マネジメントは“活用”ではなく“解放”へ」。社員を駒として動かすのではなく、ビジョンという一本の軸でつながり、やり方は解き放つ。合宿型の対話を通じて「このビジョンを本気で軸にできるか」を問い直し、痛みを伴いながらもチームの再編を進めた結果、現場から自発的にアイデアが生まれ、上意下達ではない推進力が立ち上がった——という具体例に、参加者のメモが一斉に走りました。
“解放”は、ビジョンマッチの徹底、期待値(ゴール・品質・期限)の明確化、そして結果責任の所在を曖昧にしない厳しさを伴います。任せるために必要な環境を作るところまでが、マネジメントの仕事なのだと強調されました。
続く論点は経営層の役割分担。全部自分でやるのをやめた瞬間から、事業が回り出したという話に、多くの頷きが広がります。経営は社長1人でやるには限界がある。あえて異なる個性で編成した経営陣で役割分担をする。それこそがスピードと品質を同時に上げるという示唆が共有されました。
経営者同士の交流の機会に

経営者間のグループワークの時間を設定。現場の人材育成、社内外のコミュニケーションなど、実務直結の話題が次々に飛び交いました。「自社だけでは気づけない視点をもらえた」「任せる経営のやり方が具体化した」といった声が相次ぎ、名刺交換だけに終わらない、翌日から活かせる「共通言語づくり」の場になりました。
懇親会ではより深い経営の悩みを共有

会場を移しての懇親会では、さらに一段踏み込んだ本音トークに。家業承継と組織文化の継ぎ目、現場リーダーの登用基準、金融機関・投資家との向き合い方、地方発の新規事業の勝ち筋——机上の理屈ではなく、各社の“腹落ち”と“痛み”を伴った知見が惜しみなく交換されました。立場も業種も違うからこそ、同質性の高い社内では生まれにくい学びが生まれる。DOITERコミュニティの価値が、改めて確認された時間でした。
まとめ——明日の経営に活かすために、知見と学びをシェアするコミュニティ
この日、壇上と会場で交わされたのは、華やかな成功談ではなく、組織崩壊の痛みや手放す恐怖、任せることで生じる葛藤——その先で見えた、人の伸びしろでした。短期的な効率を手放し、ビジョンで縛って手法は解放する。役割の異なる経営陣を揃え、トップは口を出さない勇気を持つ。そうした文化がある会社には、不思議とその文化に惹かれた人材が集まってきます。
DOITERコミュニティでは、こうした実践知の往復をこれからも加速させていきます。次回は2025年12月3日に経営者コミュニティの第2弾となるイベントが開催されます。ぜひご期待ください。

