忙しい経営者の宅トレ術

合言葉は「ゼロより動画1本」

正直に言うと、DOITER編集部の私も、運動は大事と分かっていながら、会議→移動→会議の波にのまれて何度も三日坊主になりました。背中は丸まり、肩は鉄板、夜はぐったり。——でも、ある日腑に落ちました。

完璧な20分より、ゼロにしない5分。
再生ボタンを押せたら、その日は勝ち。

器具はいりません。場所も選びません。動画1本分の時間を確保できればいい。まずはここから始めましょう。このコラムでは、自宅でできる宅トレのコツをお伝えします。


なぜ宅トレなのか

数分でも体を動かすと、

  • 血流が上がる → 肩や背中のこわばりがほぐれる。
  • 姿勢がすっと伸びる → 呼吸が深くなる、見た目も変わる。
  • 集中が戻る → 夕方の会議で言葉が前に出る。

特別な準備は不要。動画1本でも得られる効果は大きいのです。


忙しい毎日に組み込むコツ

やる気に頼らず、仕組みで回す。生活にハマるほうを選んでください。

A. 20分×週2〜3回(全身をまとめて)

曜日を固定します。月・木(+余裕があれば金)など。1本の動画で、腕立て伏せ・腹筋・背筋・下半身をひと通り。まとめて整える日を作るイメージです。

B. 5〜10分×毎日(部位ローテ)

毎日少しずつ、場所を変えながらトレーニングします。例えばこんな感じです。

月:腹筋・背筋/火:腕立て伏せ/水:下半身/木:腹筋・背筋/金:腕立て伏せ/土:下半身/日:休み

1回が短い分ハードルが低い。忙しい人は、こちらの方が続けやすいかもしれません。どちらでもOK。再生ボタンを押せたら、その日は成功。


有酸素運動と筋トレ、どちらを優先すべきか?

体重増加に悩む方は、ダイエットのことを考えると、まずウォーキングやジョギングが浮かびますよね。健康面ではとても良いと思います。ただ、30分歩いた消費カロリーは、おにぎり1個くらい。忙しい人には、時間対効果が悪いのです。

一方、筋トレは筋量の維持・向上を通じて、安静時の消費カロリー(=基礎代謝)を底上げします。つまり、同じ日常でも燃えやすい体に近づく。時間が限られているなら、まずここを押さえるのが合理的です。


おすすめ宅トレYouTuber——3つの入口

ここで、おすすめの筋トレYouTuberを紹介します。その日の気分と目的で選んでみてください。

1)のがちゃんねる —— 肩甲骨ほぐしで、巻き肩に直撃

やさしい語り口で、姿勢と呼吸が整う実感が得やすい。筋トレ初心者はまずここから。疲れている日やリセットしたい日にも◎。

おすすめ動画:【1回で変わる】ガチガチ肩甲骨を徹底的にほぐせば、背中・腕・姿勢・肩幅・顔のたるみ、上半身の悩みが一気に解決する!大人気トレーニング

2)まめたまの筋トレ日記 —— 短時間・高強度。「きついけど効く」

筋トレで追い込みたくなったらこの人達。テンポが良く、キツめの宅トレメニューが多い。限られたスペースでもOK。しっかり動ける日におすすめ。

おすすめ動画:【7分】これ一回で十分!超高強度下半身トレーニング【筋トレ】

3)バズーカ岡田 —— 理論で腹落ち。フォームと減量の基礎

トレーニングの原理やフォーム、栄養の考え方を科学的に解説。移動中に5〜10分視聴→翌日の実践で即トライ。筋トレにハマってきたら理論を学びましょう。

おすすめ動画:【タンパク質の正しい摂取】日体大教授兼ボディビルダーのたんぱく質摂取内容とは? 【新・バズーカ岡田チャンネル】

最後に、自分への問い

今日、動画を1本だけ再生できるか?

完璧じゃなくていい。まずはゼロを避ける。その小さな一貫性が、姿勢を変え、気分を変え、仕事の決断を変えていきます。来週ではなく、今日から。再生ボタンを押すところから始めましょう。